リスクとはお金を失ってしまう可能性ということは前に勉強したね。
ではお金はどうして大切だと思う。
お金は、いろいろな物やサービスと交換(買う)ことができるからだね。
リスクの話をしたときに、株ではなく銀行にお金をあずけているとお金は減らないという話をしたけれど、これってリスクがないってことなのかなあ。
ここで大事なのは、物の値段は、普通、年々上がっていくということなんだ。
これをインフレーション、略してインフレというよ。
むかしむかしは、家は1万円で買えたのに、今は3,000万円以上するよ。
もっと最近だと、アイスはコンビニで100円で買えたのに、今は150円になっているよ。
全く同じアイスを買うのに、昔は100円で買えたのに、今は150円払わないと買えない。
つまりお金の価値は年々下がっていくんだ。
だから子供が大きくなった時に車を買ってあげようと思って、300万円を銀行に預けておいて、いざ車を買おうと思った時に車の値段が450万円になっていて全然足りないなんてことになってしまうんだ。
つまり銀行にお金を預けておくと、お金は減らないけれど、お金の価値が下がっていくことに対応できないというリスクがあるんだ。
この点、株でもっているとインフレに対応することができるんだ。
株というのは、会社を応援するお金を出した証(あかし)で、会社の利益の一部をもらえることは勉強したよね。
会社はものを売って利益を出すよ。
例えば、コーラの値段が上がれば、それだけ利益は増えて、株の値段もあがるということ。
だからお金の価値が減った分、株の値段があがるんだ。
さっきの車を買う例でいうと、300万円貯金するのではなく、株で買っておけば、車を買おうとするときに、株は450万円になっている可能性があるということなんだ。
銀行に貯金することもリスクがあるということは非常に大切なことだよ。